2006年12月19日

のらねこさんは。

 ふだん生活しているところで死ぬのと、ひとに保護されて閉じこめられて死ぬのと、どっちがしあわせなんだろう。
 
 生活の場で死ぬときは、おそらく隠れて死んでしまう。そのまま土に還ることはほとんどないだろう。病気であれば、つらく苦しい思いをするだろう。隠れているにも関わらず、天敵に出会うこともあるだろう。
 
 ひとに保護されて死ぬときは、ひとから見れば手厚い看護であっても、のらねこさんにとっては何だかわからず。保育器に入れられ点滴をされながら、それでもやっぱりつらく苦しい思いをするんだろう。

 
 
 なんてことを、朝、保育器で亡くなっていたのらねこさんの最後の処置をしながら考えていた。本当に具合が悪くなって、手の施しようがないほどになってから連れてこられたねこさんで、二晩持ちこたえていたのが自分としては驚きでもあった。
 
 お迎えにきたねこおばさんは、最後は温かいところで本当によかったとおっしゃっていた。そういう考え方もあるんだろう。長年世話をしていたねこおばさんにしてみれば、姿を消されてしまうよりは、よほどいいことだったに違いない。
 
 ...うん。こういうのもきっとありなんだろう。
 お迎えに来てもらって、きっとタマシイは元の場所に還る。

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2006年10月20日

そだったこねこ。

 といっても、もう先月の写真なので、もっと大きくなってるはずなんですが。

 初夏に育てていたこねこたちのうちの2匹。同じおうちにもらわれていきました。秋になって、お泊まりに来たので、そのときに写真を撮らせてもらいましたですょ。

おもちゃでコーフンしているので、妙なポーズですが。
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なにかを目で追ってるので、変な伸び方ですが。
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2006年10月16日

イチロー@実家

 9月の帰省のときに撮ってきた、イチローさんの写真など。

いつもは、「だれ? だれだっけ??」って調子で、最初は警戒しちゃうのです。…が、 姉の部屋(ベッドの中)での寝込みを襲ったら、あっさりと受け入れてくれました。うれしーいっ。

勝手口の前でくつろぐイチローさん。視線の先は、食事の支度をする母... w
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おもちゃと激しく遊ぶ...
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おそぅじ...
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おふとんのなかで気持ちよく... それにしても顔がきちゃないw
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2006年09月01日

悩殺

 でゅらはんさんが、おうちのねこさんで毎月カレンダーを作っているのですが。
 9月がっ。9月がっっ!!

 ということで、悩殺です。かわいすぎるーっ

 「あげまろカレンダー壁紙(2006/09)」 (脳無しの呟き

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2006年08月06日

こねこたち続報

 あぁもぅこねこのエントリしかないのかーっw

 てなことで、次々もらわれていき、今いるのは三毛さんひとり。
 この子も里親が決まりました。火曜日に旅立ちます。

 5匹もいて、みんなあっさり里親が見つかるなんてカケラも思っていなかったので、嬉しいやら寂しいやら。それでも、里親さんがみなどういう方かわかっている…なんてことは今までもあまりなかったし(面識のないひとにもらわれていくケースも多い)、この時期は比較的里親がみつかりにくい時期でもあるから、やっぱり今回のこねこさんたちは本当にラッキーだったのだと思う。
 
 嬉しい〜っ。
 でもやっぱり、ちょっと寂しいかな。

 幸い、世間は夏休みなもので、今はお預かり急増中。ケージは今後しばらく満室状態なのです。寂しいと言っているヒマはない〜。頑張らねばー。

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2006年08月03日

もらわれていきました。

 1日に、こねこたちのうち 2匹が、新しいおうちにもらわれていきました。
 古い患者さんのお宅にもらわれたから、安心安心。よかったーっ。

 こちゃげは未だに引き合いがありません。写真を撮っていくひとはいるので、完全にダメってことはあんまりないと思うのだけど、ほんとに引き合いがなかったら…

 うちの子にしたいかなぁ。でも、元気な子は、うみのことがなくても心配ではあるのだよなぁ。。
 爪とぎ、脱走、棚の上のいたずら などなど。。。。

 むーん。

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2006年07月31日

着てるもので判断。

 職場スタッフが、こねこたちの写真を撮るために、日曜当番の仕事が終わったあと、私服で入院室に入ったら、みけさんに「しゃー」って言われた …と言っていた。
 まぁそうは言っても、すぐに慣れて、人間の足登りをはじめたりして遊んでいたらしいのではあるのだが。

 ここのところ、白衣姿しかこねこたちに見せてない。
 人間が着てるものでも判断するようになったんだなぁ。そこまで育ったんだなぁと思うと感慨深い。

 試しに、手術が終わったあと、洗濯に出す手術義を着たまま入院室に入ってみた。
「ばぁ」 って、こねこたちのケージを覗いたら。

 みなさん爆睡中でしたw 
 きづかなーい。起きても寝ぼけてるから反応しなーい。(ちょっとさびしい〜…)

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2006年07月30日

はこいり

 こねこたち。ぐんぐん成長しています。眠っている時間がぐんと減って、走り回っている時間がどんどん延びています。あまりに元気に走り回るので、写真が撮れなくなってきてますよー。
 
 屋根付きの箱(ダンボール)はだんだん暑くなってきたのか、あまり入りたがらず。工具箱に収まって寝るようになってきました。

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 箱入り。というか。箱詰め。 
 遊んでいるときの一瞬。

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 そんなとき、ねこケージでは。


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 リキさんが覗いていましたよ。

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2006年07月27日

どんくさい?

 こねこたちのなかで、いちばん大きいこちゃげ(仮名)が、どうもどんくさい気がする。
 もともとマイペースな子で、みんながこっちを向いてるときに、ひとりだけあっちを向いていたりはした。けれど最近は、いちばん大きいくせに、お皿3枚でみんな(5匹)がごはんを食べるときに、なぜか1匹だけお皿からはみ出て食いっぱぐれてる。

 スタッフが、小さいダンボールでおうちを作ると、みんなで入って眠っている。3個あるから、5匹には充分なはずなのに、なぜかはみ出てくる。

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 そして垂れてる。

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 お、落ちるって。

 落っこちてぽかんとして、もそもそと戻っていく。
 どんくさいというか、小さいことには動じないというか。

 かわいいのぅ〜(煩悩)

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2006年07月26日

こねこたちは。

 お預かりわんこが途切れたのをいいことに、3畳分くらいのスペースの運動場を開放。ケージの中にずっといると、なかなか走り回れない。運動しないとね。

 ということで、出してみたら。
 みんな一列になって、くんくん。初めての場所を調べてましたよ。こんなにちっちゃいのに、おかーさんに教わったわけでもないのに、きちんとそういうことをする。

 数十分後、よちよちと走り回る姿が。
 そして数十分後。
 みんな疲れてお昼寝ーw

 あれから丸一日。走り回る足取りもずいぶんしっかりして、トイレが離れていてもきちんとできるようになってきた。

 もぅねぇ、かわいいよーっ。(本業忘れて壊れ放題w)

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2006年07月24日

食べるにも練習が必要

まず、足元にごはんがある。という状況が理解できねばなりません。
 そこをクリアしたら、今度は。

 顔で食べる。
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 溺れるって(^^;

 最初から上手に食べられる子もいます。
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 顔で食べた結果を撮ろうとしたらホラーになってしまった…
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 止まった状態が、下のエントリの最後の写真です。

 今はもう、みんな溺れずに食べられるようになりましたー。

 おまけ。こちゃげ(小さい茶毛)が溺れそうになりながら食べるのを練習してる間。他の子は。↓

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 どれも20日の写真。
 今はもうずっと大きくなりました。また写真撮らなくちゃーw

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2006年07月20日

続報:離乳はじめました

 食前は起きています。
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 でも食後はあっさり寝るのです。
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 ひとり遊びも、物での遊びも、兄弟での遊びもできる。トイレでの排泄も、ひとりでのごはんも、できるようになった子がいる(もしくは、できることがある)。毎日どんどん成長して、どんどん大きくなって、いろいろなことができるようになってくる。1年でほぼオトナになるだけあって、その成長は、二日見ないでいると、わかっていても驚くほど。

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 離乳が遅かった男の子のうちの一匹が、突然、自分でお皿から食べるようになった。しかしその姿は、「お、溺れませんか?」というほどつっこんでいる。前向きなのはいいことだがえらいことになっている。たまたま上手く撮れた一枚は比較的マシなもの。

 前足もつっこんで、顔で食べているから、息継ぎ(?!)のときの顔はたいへんなことに。だからって制止すると食べなくなっちゃうこともあるから、「べろべろーw」などと言いつつ静観。

 みんないい里親がつくといいなぁ。
 こちゃげにつかなかったらもらってしまいそうで怖いなぁ。。

 休日も利用して、1.5日ほど預かっての離乳の練習。成果はあったかどうか…というほどだけれども。写真は他にも撮ったから、またアップしようぅ〜

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2006年07月18日

離乳はじめました

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 こねこたち。
 大きくなってます。間もなく生後一ヶ月を迎えます。
 離乳の練習を始めました。三毛たちは覚えが早いけれど、オスたちといちばん小さいメスはまだしばらくかかりそう。

 時間があまりなかったので、あまり明るくない所で急いで撮った一枚。
 今週末には里子に出される子がいます。

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2006年07月17日

そんななか、うみとイチローは。

 うみはいつものように、友人のキャットシッターさんに主にお願いして。
 うみが懐いてるひとにも遊びに行ってもらって。

 安心安心。


 ところで、イチロー(実家猫)。
 家人が全員いなくなるなんて、久しくなかったことで。しかも家の中も外も出入り自由の状態。とりあえずごはんをてんこ盛りにしてきた。というのだけがおでかけの準備。

 …だいじょうぶなのかなぁ。最近、強力なライバルと戦ってはケガしていると言うし。拗ねてないかなぁ。だれも帰ってこないから変だと思ってるだろうなぁ。

 正直ちょっと不安だったのだけれど、家人が帰宅したときには、リビングの座布団の上にいたそうで。いーっぱい鳴いてのお出迎えだったらしい。


 うみさんは。
 寝ていたらしくて、玄関でのお出迎えはなし。
 玄関で「ただいまー」って言ったら、お気に入りのお昼寝場所から慌てて下りる音がして、鳴きながら出迎えてくれた。今回はあまりご不満はなかったようで。よかったよかった。お世話になりましたーっ。

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2006年07月13日

もふもふ追加

 リクエストにおこたえして〜 ってことで、こねこさんたちの画像の追加ですよ。
 下の写真をクリックしてください。一覧が出ます(写真は全部で 10枚)。

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 一覧の最後の写真が最初のもの。
 くんずほぐれつだったのが、だんだんほどけてきて、みんな勝手な場所で寝るようになりました。…暑かったかな。それでも、くっついたり遊んだりちょっかいをだしたり。なかなかかわいいですょ。性格の違いもはっきりとでてきています。

 毎日どんどん成長して、どんどん変わっていくので、大急ぎでアップ。
 じっとしてないから、ボケ気味の写真も多いですー。

 でゅらはんさんの心をわしづかみに出来たようで、嬉しいですよ(にやり)
→  『なんだよぅそのもふもふわ』 (脳無しの呟き)

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2006年07月11日

離乳前 vs(?!) うみさん

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 保護されてきたこねこたち …のうちの2匹。おかーさん猫が、庭先にこねこたちを残して事故死してしまったとのことでの保護。おうちでは育てられないからという理由で預かった。(現在、保護主さんが激しく里親を探している最中)

 離乳前の子猫を育てるのは久しぶり。何度育てても、毎日ぐんぐん育っていくのが楽しくて興味深い。そんでもってかーわいい。

 哺乳のために、自宅に連れて帰ったものの、玄関先で出迎えてくれたうみさんが既に不審な顔。
 以前は子猫入りの箱には近づけもしなかったのだけど、今回は近づいてくんくん。ダンボールの中を覗けるように、折りたたみの椅子をそばに置いたら、登って覗いていた。

 そのあとは私に愛想がない。いつもはべったりなのに、寄ってこない。しばらくはなんとなくつり目。音がするたび気になって仕方がない模様。
 数時間後、授乳を始めた。呼んだら見に来たものの、私がいじっているのが気に入らないのか、箱を覗いて、小さく「しゃーっ」。3回くらい言ってから去っていった。
 そしてベランダへ。
 いつもより長く出ていた。

 部屋に入ってきたころには、気が済んだのか落ち着いていて、いつものところで眠っていた。
 朝の授乳は、見に来なかったけれど、怒りもしなかった。

 若干不機嫌。くらいで乗り越えることがわかったものの。うちに迎えるわけでもないのに連日ってーのはちょっとかわいそうかなぁ。ってことで、今日は他のスタッフが連れて帰っている。

 写真はまだあるからアップしちゃおうかなぁ。

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2006年06月07日

ぼやき など。(小動物臨床での歯科

 ところでワタクシ、自分の職場での歯科処置は、ほぼ99%くらいの割合で担当するわけです(残りは休んじゃったとか、院長の犬とか親戚の犬とか)。あぁでも、歯科専門ではありません。一般診療が主なオシゴトです。職場もふつーのちっちゃい動物病院だから、年間にやる歯科処置の数も、100に届くか届かないかくらい。あぁでも、麻酔をかけての手術や処置は、基本的には一日1件しか取ってないことを考えると少なくはないのか。

 で、主にわんこの歯石歯周病関連の話。

  トリミングとかで、ついでに歯の表面の歯石を落としてもらってるから、表面もきれいで大丈夫ってー話も聞くけど、犬の歯科で本当に厄介なのは、歯周ポケットとそこに溜まる歯石。そして歯肉や歯槽骨の退縮。これは麻酔をかけないとチェックも難しい。さらに、犬猫はひとよりもエナメル質が薄いとのことで、きちんとした処置でないと、歯石と一緒にエナメル質を剥がすこともあるらしい。

 そんなこんなで、麻酔下での歯科処置をお勧めするわけですょ。

 ところでうちの職場では、数年前から超音波スケーラー単体ではなくて、動物病院での歯医者さんが使うような機械を使うようになった(導入している動物病院はまだまだ少ないと思われる)。これに、けっこう高圧で、エアと水を同時にも別々にも噴出できるヘッドがあって、歯周ポケットの汚れを発見するのにも非常に役に立つ。普通の状態では見えないとこもぴかぴかにできるようになった。

 歯周ポケットの掃除がきれいにできるようになって、何が変わったかというと、処置にかかる時間。特に歯周病がひどくて、ポケットが深くなっている子に関しては、歯の表面だけをきれいにしてときよりも確実に時間がかかる。

 歯石や歯周病がひどくなってる子たちは、シニアさんが多いから、事前検査や当日検査をする。検査結果や持病によっては、導入に使う麻酔薬も、一般の麻酔よりも作用時間が短い(多少高価なもの)を使用する(その後ガス麻酔に移行する)。抜歯をする場合には鎮痛剤も使う。作業中は付近にいろいろが飛び散るから、普通の手術よりも後片づけがたいへんなことになる。歯科用の機械そのものが、エコーやレントゲン機械並の値段がする(いやどれも販売価格には幅がかなりあるとは思うけれど)。

 それでも、処置にかかる費用が高いと思うひともいるらしく。
 初期投資はえらいことになってるんだけどなぁ。。
 超音波スケーラーにマイクロエンジンだけとは、仕上がりが違う(初期投資もかな〜り違う)ってこと、どうやって患者さんにお伝えしていけばいいんだろうなぁ。
 ちっちゃい手術の方が、よっぽど実入りがいいし、らくちんです。えぇ。避妊/去勢の方がよっぽど楽。だいたい若くて元気な子だし。(……そういう理由で、歯科処置をやってない動物病院があるのかなぁと今思い至ってみた)

 そういえば、先月転院してきた高齢ねこさん。主訴は「口が痛くて食べられない」。調べてみたら問題は歯周病(口内炎ではない)。しばらく抗生剤を投与して、落ち着いてきたところで歯科処置をしたので、おそらくもう問題はないと思われる。転院してくる前、もともとかかっていた病院では、口が痛いことについては「もう手遅れ」と言われて、何年も鎮痛/消炎目的で長期ステロイド投与されてただけだったとか。これは痛みだけをコントロールしているだけで、根本的な治療ではない。根本的治療が可能な病気に対して、うわべだけ繕ってる状態にしか見えないわけで(これについては怒り心頭気味なので、クールダウンしたらそのうち書こうと思っている)。

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2006年06月06日

ノラさん(シロさん)のこと。

 職場から、小さな道を挟んだお隣のおうちの庭で、お昼寝をしている白猫の姿に気が付いたのは、確か2月ごろだったと思う。
 
 昼休みになって、職場の2階にあがり、お隣の庭を見下ろすとどこかにいる。最初は庭の隅だったのが、だんだん大胆になってきたのか、そのうちベンチの上で大の字になってたりする姿まで見るようになった。
 
 先日。その猫が運び込まれてきた。飼っているわけでも世話をしているわけでもないノラさんで、触ったこともなかったそうだ。
 ノラさんが突然血を吐いたとのこと。庭先でそれを見かけたお隣さんは、夢中でそのノラさんをふん捕まえて、病院に飛び込んできたのだ。

 
 口からの大出血。よくよく観察すると、上口蓋からだくだくと出血している。
 なんとか止血をしたが、ものすごい貧血。。。
 
 処置、治療を施していても、回復しはじめるまでの数日は、命が危うい状態だった。原因はよくわからないままだが、恐らく止血機能に異常をきたすような毒物を摂取したのではないかとか、上口蓋に何か刺し傷を作ったか(可能性としては低そう)と思われる。
 
 そうこうしながら約一週間。ノラさんは徐々に元気を取り戻し、ちょっと食べ過ぎじゃないかというほどご飯を食べ、グレーっぽい毛並みも白くなってきて、スタッフの顔を見たらごろごろいいながら頭をすり付けるようになった。
 
 もうそろそろ元の場所に返しても大丈夫ですよー(と言っても、お隣さんはノラさんには寛容なので、追い出したりはしないと思われる)。
 ということで、先週末に迎えに来てもらった。
 
 ノラさんをケージから出して、診察室に向かおうとしたら、ノラさんがいきなり暴れはじめ、渾身の力を振り絞って、手を振りほどいた。
 
 そしてダッシュ!
 一目散に駆けていくその先は。
 
 自分がいた、元のケージ。
 
 老体なのに、ジャンプも軽やかにケージに飛び込み、自分がベッドにしていた、タオル敷きの箱に入って、「しゃーっ!」
 
 …外よりそこがいいですか。。
 
 かといって、病院に住んでもらうわけにもいかない。結局また捕まえて、お帰し。病院の窓からみていると、お隣さんはノラさんを大事に抱えて運び、自宅の門を入ったところで下ろした模様。
 
 5分ほどして、別の入院している犬を散歩していたスタッフが帰ってきた。入院わんこは病院の裏から出入りをしている。
「今、シロさん(ノラさんの愛称)、病院の裏を走ってましたよー」

 ……油断したら病院に帰ってきそうな勢いだ。
 
 その後ノラさんの姿を見ることがなく、日曜日の休診日も、当番スタッフは姿を見なかったと言っていた。
 
 それが。今日。
 昼休みにふとお隣の庭を見下ろしてみると、ベンチにノラさんの姿が。
 スタッフを呼んでみんなで眺める。いいねぇ、気持ちよさそうに寝てるねぇ。
 
 あとになって、スタッフが「シロさーん」と呼んでみたとのことだけど、逃げていっちゃったとか。眼光も鋭く、野性を取り戻した感じだったという感想だった。
 
 まぁそれでも。安心したんだよ。

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2006年04月04日

爪とぎと。その他と。

 うみさんは、私が帰宅すると、おでむかえに出てきたあと、お気に入りの爪とぎまで急いで行って、爪をとぐ。これを、「歓迎の爪とぎ」と名付けている。
 
 遊んでいるうちに、ヒートアップしすぎて爪とぎしてしまうのは、「コーフンの爪とぎ」
 遊んでほしいけどどうかなぁっておとなしく待ってるときに、さぁ遊ぶよ! と声をかけるとするのは、「ヨロコビの爪とぎ」
 ベランダで見張りをしているときに、近くの道路を大型車が通って、音にびっくりして部屋に駆け込んでするのが、「動揺の爪とぎ」
 
 まだまだ、いろんなときに爪とぎをする。
 落ち着いているときに、すっくり立ち上がって爪とぎのところまで行って、がーりがーりはじめることもある(うみさんは爪とぎを3つ持っていて、その他で爪とぎをすることはほとんどない)。
 
 ねこの「爪とぎ」ひとつでも、いろいろあって面白い。
 …まぁ、突き詰めれば、マーキングという意味合いも大きいのではあるだろうけれど。

 ねこの「にゃぁ」にもいろいろある。こっちはもっともっとバリエーションがあるし、意味が多い。
 わんこの「わん」も同じこと(わん以外に聞こえる声の方が多いと思う)。
 そして、双方とも、たぶん普通のひとが思っているよりボディランゲージは多い。特に、犬は群生動物だから、コミュニケーションのためのボディランゲージは、一般的にねこよりも多い。
 
 犬は犬独特の意味のあるボディランゲージを飼い主に見せているのに、飼い主にはひと風に解釈(誤解)されて怒られてしまうわんこもたくさんいるんじゃないかなぁって思う。
 
 何気ない行動や動き、音に、人間とは全く違う意味があったり、人間には意味のない動きに見えるところに意味があったりする。
 そういうことを知ること、観察することは、いきものを好きで、共に暮らすひとにとっては、非常に興味深いのではないかと思う。

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2006年02月10日

老猫。がんばってますよー。

 22歳ねこ。乳腺腺癌。局所再発したもんで、2度目の切除。
(一度目の手術で既にハタチだったので、乳腺全摘手術ではなく、局所切除になっていた)

 …の、抜糸。
(ちなみに肺転移はいまのところ見つかってない)

 よその病院では、この年では手術は断られるって言われたのー。とのことだった。
 ゃ、しないで済むに越したことはないですょもちろん。でもこのねこさんの腫瘍は、自壊してたもんで。破れて化膿、出血。本人も痛いし周りもくさい。そして何より、おうちのひとが、手術をして亡くなってしまうなら、それがこの子の寿命だからと決断されたからこそ。

 当のねこさんは。手術の前と体重も元気も変わらず。
 耳が遠くなってからという、大きなだみ声を張り上げていた。

 ちっちゃいみけねこさんなんだけど。
 いくつまで頑張るかなぁ。しっぽが9本になるくらい頑張って欲しいなぁ。。

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2006年02月07日

お正月の思い出。

  イチロー(実家猫)さん 近影
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 ゆーったりと寝ているのです。

 実はこんなポーズだったり。

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 背中にくっついてるのは、子猫のときからのお気に入りぬいぐるみジローくん。
 干支のぬいぐるみなのです。亥年がきたら、イチローさんも 12歳...

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2006年01月12日

イチロー(実家猫)

 イチロー祭り開催中
 …や、だから、ねこですよねこ。実家猫。

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 11歳になりました。

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2006年01月11日

お正月に会ってきた

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 イチローさんだよ! …や、だから、ねこですごめんなさい。
 イチロー(ひと)が出てるという理由だけで、普段見ないドラマを母娘揃ってみたりもしましたが。

 こたつでほかほかになりすぎて、出てきたところでございまふ。

 うーん。縮小してもボケているなぁ。。。

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2005年11月14日

あ、そうだ。

 おとなりに、ねこさんたちが引っ越してきましたよ。
 うみさんと、おとなりねこさんたち。ベランダと出窓でご対面〜しました。

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2005年11月09日

ひさしぶり

 職場で。
「久しぶりなんですけど」というお電話。ねこさんからだった。
 お歳を召して心配なのでということだった。
 昔のカルテを探すと、前回の診察が12年前。
 そんなに昔のカルテをしっかり残しているのもびっくりだけれど、12年ぶりの診察のねこさんにもびっくり。

 カルテをよくよく見ると、12年前の段階で、誕生年不明。成猫。となっている。となると、この子は13歳以上。。。

 もともとのらねこで、家人に猫嫌いのひとがいるのだけど、お年になったから、こっそりおうちの中で面倒を見るようになったのだとか。いくつかの問題は見つかったけれど、即座に入院せねばならないとか、そんなことでもなく。ゆるゆるとおうちで経過をみてもらうことに。

 足取りはおぼつかなくなってきているけど、この子なりにお気楽な余生であればいいなぁと思う。
 これからは、親密なつきあいになってしまうかもしれないけれど。

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2005年10月21日

うみさんの健康診断

 捕獲は非常に簡単でした。
 朝の絶食もわりかし簡単でした。
 
 …でも、病院に行ってみたら、採血させません。とっておきのかつお節でさえ効きません。大暴れになるわけではないのですが、うーうー文句を言いながら、ぴこぴこ動き回り、たまにかぶりついてきます。
 
 最終的に、かなり強行手段での採血になりました…
 
 そのあと、レントゲンを撮るのも一苦労でした……
 しゃーって言ったしな。
 
 検査が終わって、お昼休みにうみさんを連れて帰ったのですが、腰が抜けたようになってしまって(採血を二度せねばならなくもなったせいもあるかと)、しばらく普通に歩けてませんでした。
 
 …が、夜になって仕事から帰ってきたら、いつものうみさんでした。
 心から安堵するとはこのことですよ。よかたよかた。

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2005年08月18日

ねこさんによるオトコ認定。

 おともだちのうちのねこさんのひとりは、殿方にはなつく、というので一部で有名である。
 
 で、先月だったかの話ではあるのだけれど、気が付けばこのねこさん、家主の足を枕にお休みになっていたのである。

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 もぅねぇ、あまりの珍しさに写真を撮っちゃいましたよー。
 かわいーっ。
 
 や、それはともかく。
 ワタクシ、ねこさんに、男認定されたらしぃんですが。
 これはこれでどぅいうことなのかと。
 
 このねこさん(あげさん)の写真をもっと見たい方は 「Re: ねこさんによるオトコ認定。」でゅらはんさんち「脳無しの呟き」

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2005年06月02日

あたっちゃった。

 先日、宅配の不在票が入っていた。送り主は花王。なんだろう? と思いつつ、怪しくはなさそうなので、日にちを指定して受け取り。

 やぁ、ねこトイレ製品で当たるとかいう、マットがやってきましたょ。
 応募していたことをすっかり忘れていたから、ちょっと得した気分なのです。

 うみさんが使用しているのは、花王の、ニャンとも清潔トイレです。
 ここだけの話、底に敷いてるのは、純正マットじゃなくて、他社のシーツだったりします。引き出し型になって、敷物の出し入れが楽。ぐっと使いやすくなりました。純正チップは大きめなので、よほどじゃないとトイレの外には出てきません。トイレを失敗しなければ、ニオイもたいしてないと思いますー。けっこうお勧めできるトイレだと思ってます(嬉しいので宣伝してみる)

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2005年05月25日

今日のトリビア(の種)

 毎回見ているわけではないのだが。

 サザエさんのオープニングで歌われる「お魚くわえたどら猫」で、どら猫がくわえているのはどういう魚なのかという投稿(トリビアの種)を起用。

 最初、歌を歌っているひととか、どこぞの獣医を引っ張り出してきてコメントさせたりと、意味のないことをしていた。結局、獣医を交えての討議はほとんど意味がなく、「魚は頭つき尾っぽつき」「丸ごとで、猫が運べる魚の重量を調べる」という実験をすることに。
この実験光景が意外と面白かった。

 板の上に魚を乗せて、公園の隅の方、トイレの裏のやぶのそば、開けた場所に置く。
 そこへやってくる猫(のらっち)。

 最初はイワシから。
 多分、生の魚まるごとってーのはあんまり見たことはないのだと思う。小さい魚をクリアして、どんどん大きくなってくると、様子を見たり、前足で叩いたりしてからくわえようとする。
 重量はどんどん重くなっていく。中には高級魚も含まれる。いやそんなことはどうでもいい。

 最終的に残った3頭は、どの子も人馴れしてなさそうな眼光。2kg近くを運んでいった。いちばん大きな子でも6kgちょっとくらいだと思うので(画面で見ただけだから断言できないけれど)、ものすごいことだと思う。あぁびっくり。

 思ったより面白かったのだわー。
 と、ふとうみさんを振り返ったら、ベッドの中から食い入るように、同じ番組を見ていたのだった w

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 ところで、ねこが狂喜乱舞するのは、生魚ではなくて焼き魚だと思うんだけれど、どんなもんだろぅか。

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2005年05月05日

頑張るのらっち (事故猫

 何を頑張ってるって、排便なんですが。
 後ろ足が利かないぶん、上半身で頑張っているのです。その顔がかわいらしぃのです。その頑張り顔で見つめられたりするのです。もぅたまりません。(その状態で人間を見つめるのは、人間のことを怖いと思ってるから、目を離すことが出来ないんだと思うんですが)
 あ、でも、今日はしゃーしゃー言ってても、攻撃はありませんでした。このままぐりぐり撫でさせてくれるようになるのが理想〜

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2005年04月30日

事故ねこ …のらっちー

 何度も話題にするけど、同じ猫。全然慣れてくれませんですよどうしましょう。ごはんは手からでも食べるくせに、手にごはんが乗ってなかったら、果敢にパンチとかぶりつきで攻撃してくる。しかも日々、その攻撃速度は増している(気がする)。

 ところで、心配してた排泄も、どうやら自力で出来る模様。下半身を車にやられた子は、排泄の障害を持ってしまうことが多いので、気になっていたのだ。

 とはいえ、本人としては、立ち上がってトイレに入れるわけではないので、だいたい常に我慢をしている。

 それが、興奮すると、出始めてしまうらしく。
 そして、出始めたら、出し切らねば気持ち悪いらしく。

 その間、ずーっと、こちらを見つめながら、「ふんーっ」と頑張った顔になっている。ベースはやっぱり、怒った顔なんだけど、それがまたかわいいのなんのって。頑張りようが、後ろ足が健常なねこの顔の比ではないのだ。

 あぁ。今度写真撮ろう〜〜っ。

 今日は、激しいパンチと食いつきがありました。どんどん凶暴になっている気がするぞ…(それはそれで大弱り

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2005年04月27日

事故ねこ。

 保護されてきてから、そろそろ2週間になる。それから左後肢断脚と断尾、避妊という手術を乗り越えた。神経症状がたびたび出ていたのが心配だったのだが、それもどうやら落ち着いてきた。斜視気味だった視線も、もとに戻ってきた。

 元気になったのはいいのだが。

 ひとの顔を見るとシャーシャー言う。生粋のノラだったらしい。迂闊に手を出すと怖がってかぶりついてこようとする(体の自由が利かないので、それほど素早い攻撃にはならない)
 それでも、ご飯はひとの手から食べる。指に缶詰を乗せて指し出すと、ぺろぺろ舐める。缶詰を取る。ついでに指も噛みしめてみる。…い、痛いですよそれは。しかも奥歯でがっつり噛んでるっつーの。

 人間が怖いのは仕方ない。まだまだ若いノラさんだし、体の自由が利かない(残っている後ろ足も動かない)とあっては、警戒心もひと一倍になるもんだろう。怒ってはいたって、人前だろうとなんだろうとご飯は食べるし、撫でているとぶつぶつ言いながらも気持ちよさそうにしている。

 体調をしっかり戻していくのも大きな問題なのだけど、ひとに慣れてもらわなくてはならない。本人の同意があまりなくても、外来がないときはなでくりまわしている。
 なでるのを、それほど嫌がらなくなっているのは、たぶん気のせいではないんだろう。

 うみもこうして、後ろ足が全く利かない状態で、1ヶ月以上入院していたのだった。最初から引き取るつもりでいたわけではないし、あれからもう何年も経ったから記憶は鮮明ではないのだけど、マメに面倒を見ているうちに妙に懐かれてしまったことは忘れられない。私がケージのドアを開けるたびに、前足だけで急いで駆け寄ってきたのだった。

 そこまで慣れろとは言わないけど。
 ひとの顔を見て「しゃー」って言わなくなってくれるといいなぁ。。。

投稿者 chi : 00:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月17日

煩悩ついで

 妙に勢いづいて、とうとう「ねこのきもち」の購読手続きをしてしまいました。

 んぁ〜。

 あ、広告とかダイレクトメールは送らないでくださいというチェック欄があったので、それはチェックしておきましたw >だれとなく〜

投稿者 chi : 23:25 | コメント (2) | トラックバック

2005年03月16日

わんこにゃんこにぅす

 PEPPY CATS(2005年春夏号)が出ています。ついでに、PEPPYももちろん出ています。
 クリニッククラブの春夏号も送られてきました。
 みなさん煩悩しましょうw
 
 ところで、クリニッククラブのカタログに、迷子札の紹介があったのだけれど、この中の「ペットスコープ」というのが、マイクロフィルムを内蔵して、29項目の情報を記載するという優れ物。写真を発見。
 今年あたり関東にも大きな震災があるという噂もあるし、うみさんの障害をひとことで説明して首輪につけておくなんてことは不可能なので、こういうものが大活躍かも…
 
 とも思う一方。
 これがどういうIDなのか、人間が気づいてくれないことにはどうにもならないなぁとも思う。役に立つかな。迷いどころ。

投稿者 chi : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月01日

ねこの事故。

 ここのところ立て続けに職場のそばでねこが事故に遭っている。目撃の話だけを聞くこともある。そのうち助かったのは、飼い主がなかなか見つからずに、ずーっと入院していたとらねこだけ。

 この時期に事故が増えるのは、今がねこの発情シーズンであることが、大きく関わっている。

 外に出す子、出ていっちゃう子は、避妊去勢を必ずしてほしい。このシーズンのねこは、どうしてもケンカが増えるし他のことに気を取られているから車に対してとても不注意になる。無事に帰ってきても、ケンカをすれば、ウイルス性疾患をもらってきてしまう確率が非常に高くなる。

 …たのむよー…。

 ずーっと心配してた、職場お向かいのねこさんも事故に遭ってしまった。通りすがりのひとが見つけて病院に言ってきたので、自分が回収してきた(保護とは言えない姿だった)。近くのコンビニによくいて、通りすがりのひとに愛想を振りまいている子だった。家族(兄弟か親子関係)の子が、一昨年職場の真正面で撥ねられた。そのお宅のねこはもういなくなってしまった。

 ねこが事故に遭った話は、聞かされるのが本当に嫌だし、ずっと忘れられないから、ひとにもしたくないのだけれど。伝えていくことで、事故に遭う子が1頭でも減ればとも思う。

投稿者 chi : 23:34 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月16日

思い出す。

 もうすぐ、うみがうちに来て丸7年を迎える。2月の3日に事故に遭って運び込まれてきたのだった。腹膜が破れた上にお腹の中が血の海だし、後ろ足は全く動かなくなっていたし…で、今のように普通に生活できるようになるとは思えなかった。

 今、車に轢かれて骨盤と仙椎とその他を骨折したとらねこさんが、居候状態で入院中だ。おとなしい上に爪が切ってあって飼い猫にしか見えないのに、本来の飼い主が見つからない。保護主はねこは飼えない。後遺症は残りそう。という境遇が、みんなうみに似ている。大きく違うのは、自分が当時のように、入院室に入り浸りで世話をしていられないこと。治療をメインでやるので、自力で排尿が出来ないねこさんにとって、「導尿をする痛いひと」ということで、うみのときほど懐いてもらえそうにないこと。
 …多分、それは幸いなんだと思う。

 とらねこさん、この先どうなるんだろうなぁ。。。
 まだ全身状態が安定しているとは言えないので、具体的に考えるのはもう少し先になる。本当の飼い主は今どこで何をしてるのか。見つかったとしても、この子を管理していけるひとなのか。
 考えはじめるとキリがありませんよ。

投稿者 chi : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月08日

骨盤骨折整復(まいごねこその2

 仙腸関節が両方外れていた。その他にも問題はあるけれど、これはこれ以上放置できないということで、飼い主が見つからないまま手術に踏み切った。

 その後、「復習」と称して、骨盤骨折を特集している外科雑誌を読み返した。

(余談: …そりゃ〜透視装置があれば楽に手術できるんだろうけどぅ〜…。
 なるべく低料金で医療を提供すると、こういうところで非常に困る。のかもしれない、新しかったり高かったりする器材の購入資金はいったいどこから出てくるのかという話でもある。診療料金が低いのを、何も考えずに「良心的」と評されるのを院長が嫌うのもわかる気がするのだった。)

 てなことはともかく。飼い主のひとは早く名乗り出てくれなさい。
 ねこさんは自己紹介ができないのですよ。
(てなことで、外に出さない子にも迷子札をつけることを推奨しております)

投稿者 chi : 22:26 | コメント (1) | トラックバック

2005年02月04日

まいごねこ

 先日保護された迷子猫。長毛種の洋猫。毛玉がたくさんたくさんで、がりがりに痩せていた。
 保護したひとの積極的な活動が功を奏して、一週間も経たないうちに飼い主が見つかった。暮れにいなくなってしまったというから、一ヶ月以上放浪していたことになる。保護して治療を開始した翌日には、ご飯を食べ始め、今では挨拶もするしご飯もねだる。

 その猫さん。なんと1987年生まれだという。今年で18歳ですか。
 その歳の、家から出たこともないようなお嬢様猫が、この寒い中一ヶ月も放浪して無事だとは。

 あのとき保護されていなかったら危なかったのだとは思う。この子とその家族にとっては、とてもとても幸運。

 日曜は家人がみな外出するというので、治療は続けて、週明けにお迎えに来てもらう。
 当の本人はわかっているのかいないのか。おうちのひとが差し入れてくれた、たーくさんのささ身よりも、処方食の缶詰を食べていた。

 あぁそれにしても。よかったねぇ。

投稿者 chi : 23:59 | コメント (2) | トラックバック

2005年02月01日

じぅいでありながら

新創刊 「ねこのきもち」
http://www.benesse.co.jp/pets/cat/index.html

 取るかどうするか迷い中。
 一般クライアントの考えるところを知るという大義名分つき(笑)

投稿者 chi : 00:57 | コメント (2) | トラックバック

2004年11月17日

ねこの平均寿命?

 TVでねこの平均寿命を言い切ってたとかで、飼い主さん(60代後半くらいだろうか)がスタッフに質問をしていた。
 それにしても、母集団をはっきりさせていないのに、平均値を言い切るっちゅーのも変な話。だいたいねこの平均寿命なんて、飼い主さえ生まれ年をしっかり把握してなかったり、保護猫でそもそも年がはっきりしなかったりのねこもたくさんいる。そして、伝染病や寄生虫の罹患率は、日本国内でも地域差がかなりある。飼育下でさえそんな状態なのに、たーくさんいるのらねこのデータはいったいどこから出てくるのか。
 たとえばそれが、何年にどこで調査した得たデータを元に、という前提があれば信憑性はあると思う。でもただいきなりそんな結論を出されたら、首をかしげてしまうのだ。
 
 …という話は、その飼い主さんにはまるきり通じず。
 いったん割り込んでみたものの、何が聞きたくて何が言いたいのかよくわからない。いんちょが割り込んできて話をしていたのを傍らで聞いていたのだけれど。
 むーん。
 
 人間だって、てんでばらばら。出生届と死亡届があるから、日本では平均寿命がわかる。(他の国はどうなんだろう) 登録が義務づけられている犬ならともかく、ねこの寿命はどこで調べるんだろう?
 
 つまるところ、おうちのねこが、平均寿命よりずっと長生きですよーという結論が欲しかったような気もする。
 んでもね、内飼いのねこさんで、14,15歳は、最近は珍しくないのよー。なんて思う。
 
 とりあえず、わかるところで。ってことで、最近でのうちの病院でのデータをお話ししたのだけれど。納得してもらったのかなぁ。
 
 若くして亡くなる子は、ウイルス感染症(いわゆるねこエイズやウイルス性白血病、伝染性腹膜炎)、交通事故が圧倒的に多いんじゃないかと思う。
 あぁあと、主に人間の問題。「処分」や「捨てられた」じゃないかしら。。。こちらは、うちの病院では、数が全然把握できないけれど。。

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