« 5月下旬 | メイン | 体重計を借りている »
2006年06月01日
本:ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン (角川文庫)
流行と好奇心に負けて読みはじめ、ジェットコースターのような展開で、なかなかやめられず。
面白かった。でも、そんなにものすごく「特別」じゃない。
主演のふたりには興味はあるけど、映画は観に行かない。自分がこの小説に感じた面白さは、2時間強程度の映画で満喫できるとは思えない。
私のお脳力が低下してるときに読んだからなのかな。
でもやっぱり、ふつーに「展開が早くて謎解きも面白い、アメリカの推理小説」て印象なのは変わらない。って思う。
謎まわりについては、各メディアがこぞって大騒ぎしているもんだから、もっとダ・ヴィンチや信仰に関わるものかと思っていた。謎そのものは信仰に関わるけれど、謎解きはそうでもない。殺された館長が残した謎を解いていく間に、この小説でいうところの「キリスト教の真実」が語られる感じ。
増して自分自身は信者じゃないし、キリスト教にもカトリックにもその他諸々にも造詣が深いわけではないから(むしろ浅すぎ)、特別な感情を持つこともない。その謎が真実でも真実じゃなくても、痛くもかゆくもないから、普通の推理小説として読んでしまう。単純に展開が面白い。キリスト教や歴史的美術品の知識が面白い。
個人的な好みもあるんだろうけれど、ジェットコースター的展開のままずがんと終わればもっと自分的な評価は高かった気がする。最後の最後で「あー そうですか〜…」な感じに(そういうラストが嫌いなわけじゃないけど、謎を追い求めた果てのラストが見え透いてるのは違和感が)。
あちこちのメディアが大騒ぎするのは、お話の内容ではなくて、宗教的な何かが隠されているからなんじゃ〜…なんて勘ぐってみたり。特にキリスト教の影響が低い日本国内でこれだけ騒がれるのがわからない。これはカドカワだからなのかと思ってみたり。
カトリックのひとたちは、何を思うんだろう。って思う。カトリックってひと括りにもできないような気もするし、その辺りは想像もつかない。
副読本みたいなものもたくさん出ているようだけれど、ダ・ヴィンチ・コードという小説についてではなくて、ダ・ヴィンチの作品に何かが隠されているなら、もっと知りたいかなぁ。
投稿者 chi : 2006年06月01日 20:54
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://hima.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/590
コメント
実は諸事情があり、家からネットができなかったの。
というのも、私が使っている接続ツールが、元々Macと相性が悪かったらしく、
しかし、何故だか数年、特に問題もなく繋がってたのは何だったんだ?
とは思うんだけどね(笑) 今日無事に解決致しました。
ダヴィンチコードですね。
私は映画館で予告を見た数カ月前、これは見に行かねば!と思ったんだけど、
そのうち、SONYの製品を買ってはいけない、なんて言い出す所が
出て来きて、何であそこはいつもあんなにヒステリックなんだ??
と思ってたら、今度は久々にコンサートを開催したマドンナに
舞台装置に作った十字架に彼女が張り付いた演出にケチをつけ、
マドンナってもう10年以上前にもPVで十字架を燃やして怒られたよなぁ、
と懐かしがっていたのですが、すいません、ダヴィンチコードでしたね。
いや、色々騒がれていますが、私はどんと構えております(笑)
あの作品は、エンタテーメントとして楽しむには何の問題もなかったのですが、
原作者の態度がいけなかったんですの。
これは真実だ〜!と意気込んでいたものの、何せ突っ込み所満載だったもので、
突っ込まれだしてからというもの、ダンさんは何の反応もしなくなってしまったんです。
WMPが可能でしたら、以下にアクセスしてみて下さい。
突っ込み所のポイントが分かります。
http://suita-bible.com/
投稿者 亮 : 2006年06月07日 00:27
>亮さん〜
>原作者の態度がいけなかったんですの。
>これは真実だ〜!と意気込んでいたものの、何せ突っ込み所満載だったもので、
あぁそれで騒がれていたのですねー。
なにせ「小説」。フィクションですから、そこに書かれていることが
(たとえ小説の外に「事実に基づいている」と書いてあっても)
事実じゃなくちゃいかんとも思ってなかったんですょー。
著者のひとが事実だって言い切りたいなら、
本来だったら書くべきは小説ではなくて論文だったのではないかと。
あ、でも、世間一般に知らしめたいのであれば小説の方がよかったのか…
実際にそうしてツッコミどころ満載なのであれば、
教会関係者の方々も、正面から目くじら立てなくてもいいんじゃね? って
思います。
小説は小説だし、歴史は歴史小説だって、「ものがたり」にしか
過ぎないと思うんですが…。
そうは言ってられないくらい盛り上がっちゃったんでしょうねぇ。。
(信仰が関わってるからこそなんでしょうが、その辺が私には
わかりにくいようです)
どっちにしても、はっきりした物的証拠や統計を掲げられるわけではないから、
水掛け論に近くなってしまうのではないかという…
ところで。牧師さんの語り口が素敵です。(^^)
投稿者 chi : 2006年06月08日 00:28
院長がお嬢さんから借りて読んだらしいのだが。
「中巻」の存在を知らないまま、上下巻で読み終わってしまったそうで。
話が続かないから、かなり変なお話だと思ったんですて。
…ものすごくウケました。院長ごめんなさい。
投稿者 chi : 2006年07月01日 00:00