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2005年04月18日
訃報@職場
めずらしく、相次いで。
中には、2年ぶりに消息がわかった、って子もいるんだけど。
重なるんだなぁ。
あー。
こんな日もあるわな。
などといいつつ、異様な寝不足な割には、元気にしているのでした。
先週末に来た、わんこ(柴系Mix)。
ここ二日ばかり行動がおかしいということで連れてこられた。なんと18歳。
若いころは、病院嫌いで触ることも出来ないということで、フィラリアの投薬その他は血液検査もできず。10年以上前に「血液検査無しでいいですよ」といんちょが言ったまま、そのまま元気に暮らしてきたらしい。ほとんど病院に来たことがないので、名前に覚えはあるものの、わんこ本人とは面識がない。
おうちのひとのお話を聞いて、血液検査が必要と思われたので、了承を得て検査。わんこは多少パニくってはいるものの、扱えないほどではなく、採血もさせてくれた。多分この子の人生初の血液検査になる(笑っていいんだか悪いんだか)。
結果、あちこちがかなり悪いことが判明した。積極的な治療を考えるなら、即点滴を入れて入院。精査。といったところ。
おうちのひとに話をすると、「あぁでもこの子は病院が大嫌いだったし、薬も嫌がっていたから、もうこんなトシだし、うちで見ます」とのことだった。
週が明けて、その子が亡くなったとの電話をいただいた。
治療は一切しなかったが、こういう死もありだと思う。その場で考えられうる積極的な治療をするばかりが最善ではない。ただ延命するような治療は苦しみを長引かせるばかりになる。長生きだということもあるだろうが、自然死だとおうちのひとは納得するのだろうし、なによりこの病院嫌いのわんこが、自宅で平穏に死を迎えたってことの方が重要な気がする。
一方で、週末までお預かりを兼ねて入院していた、腎不全末期のねこさん。こちらも、亡くなったとご家族があいさつにみえた。本当にぎりぎりのところで頑張っていて、家で、おうちのひとと一緒に入っていたベッドで、いつの間にかというくらい安らかに亡くなったのだという。
……死そのものは、へこむものばかりではない。
どうかやすらかに。
投稿者 chi : 2005年04月18日 20:33
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