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2006年01月24日

病院でお手伝いできることって

 腫瘍が全身に転移している(早く言えば、体中ががんに侵されている)わんこがいる。糖尿病を併発していて、心臓も悪い。病気上、感染にも弱い。
 
 そんなわんこさんなのだが、糖尿病を放置しておくわけにもいかないので、おうちのひとと相談して、今日は血糖値のチェックをしつつ、インスリンでコントロール。
 
 お預かりして、血管確保をして、点滴をしつつ病院のケージで温かくして寝てもらって。合間に採血採血。てな具合だったのだが。
 
 これがまた。
 ぐったりと寝ているんである。パグさんなのだが、こういう顔が短い子(短頭種と言ったりする)の子の場合、いびきが聞こえてきてるからといって、熟睡してるとは限らない。昼には突然チアノーゼを起こしたりして、たった半日のお預かりでも、無事帰れるんだろうかとドキドキ(や、処置したらその後安定したですょ。ドキドキして見守ってただけじゃないょっ)。
 血糖値をコントロールしたところで、余命が延びるんだろうかと思ってしまう。
 
 それがですね。
 おうちのひとがお迎えに来たら。もぅ目がぱちーっ て開いて。きらきらしてる。顔中で「うれしいーっ」。
 さっきまで、「いきてますか?」って聞きたくなるくらいのぐてーっとした寝姿とは雲泥の差。
 
 なんかねぇ。
 こうなってくると、からだのケアだけでなくて心のケアってとっても重要だって、つくづく思うのです。
 
 死はだれにでも訪れるものだけど、それまでは楽しくしゃーわせに暮らして欲しい。
 どんなにしんどくても、おうちがいちばん。おうちのひとのそばがいちばん。って思う子も多いんだろう。
 おうちのひとの代わりにはなれないし、病院でお手伝いできることって、ほんとはちっぽけなのかもしれないねぇ。

投稿者 chi : 2006年01月24日 00:12

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