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2005年06月21日

本:問題な日本語

(北原保雄編 大修館書店)

 一時期流行っていた(気がする)本。

 興味がありながらも、長らく購入しなかったのは、「タイトルがきらい」という単純な理由の他、「変な日本語に接したら、そのまま吸収しそう」という、おばかさんな危機感もあった。

 が、気が向いて購入。

 ひじょーに読みやすい。
 でも、途中で行き詰まって、長らく他の本に逃避していた。

 編者を見ると、国語辞典の編集委員でそのまま作った本。という感じ。おかしいと思われる日本語をとりあげるという着眼は面白いんだけど、何しろ読んでいてキレが悪い。生きていることばを扱っているのだから、一概に「これは間違い」と切って捨てることはできないという判断もあるのだろうけれど、タイトルから連想した、「あぁそうかー」ってすっきり感にあんまり出会えない。

 また、一般人が現在どのようなことばを使っているかという情報も提示するのだが、それに「インターネットを検索すると」と繰り返し出てきた部分があった。編者の個人差もあるようだが、この辺で腰砕け。自分としてはネット上はことばがもっとも崩壊する場所だと思っている(2chコトバから派生したあれやこれやは、一種のネット方言だと思っている)。口語の乱れ方とは違うし、口語でそのまま書くひとは比較的少ないように思う。一方で、文語とまでいかなくても、口語とは違う文章ことばで書くひとも少なくない。そのしっちゃかめっちゃかの中を検索したのか…と思うと萎えてしまいましたとさ。

 自分が正しいことばを使っているわけでもないので、発見があったりなかったりという部分もあった。のだが。トータルで見ると、いまいち。

 あぁそぅそぅ。「ふいんき」って書くひと、多いんですって。しかも、これに関して書かれている文章のキレの悪さったら、いらいらしちゃうほどなのでした。

 読めない漢字や、自分が読みを間違えているらしい変換できない漢字にであったとき。パソコン使用中だったら、とりあえずその漢字を何かしらの方法で入力して、再変換すればよいではないかーと思ったりするのですがどんなもんでしょう。

投稿者 chi : 2005年06月21日 23:16

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