2005年06月06日
本:フューチャー・イズ・ワイルド
ー驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界ー
ドゥーガル・ディクソン & ジョン・アダムス(ダイヤモンド社)
…借りた本なんですが。
もうね、表紙からしてたまげますよ。なんですかコレは。って、飛ぶおさかなっていうじゃないですか。しかもこんな顔なんだもの。びっくりですわよ。
500万年〜2億年後の地球と、その世界に棲む生物たちを予測している。途方もない未来の話ではあるものの、飽くまで可能性の枠内になるよう、専門家たちにアドバイスを受けたという(当然のことだが、予測にはある程度の「ルール」が存在する)。過去から現在に至るまでの地球とその環境と、そこに棲息するいきものたち(人間も含む)を前提に予測が行われている。
この本では生物学的、地質学的な用語に細かく脚注がつけられ、非常にわかりやすい。イラストだけを見ると途方もないとしか思えないいきものにも、どういう役割があって、現在のどの動物の代替となっているのかも説明される。地球の変化に伴う、環境の変化。それぞれの環境にどのように適応し、進化していくのか。その考えを追うのは非常に面白い。
…が、やはり、この本の中にいるいきものたちはどれも途方もない想像のたまものに見える。人間はとっくに滅び去り、何度も大量絶滅を起こした500万年後、1億年後、2億年後なんてのは、とてもじゃないけれども凡人であるところの自分には、「予測する」作業すら想像ができない。
や、予測された結果を読んでみたって、その通りになるのかどうかを確かめる術なんてない。でも、真剣に語られちゃうんだから真剣に読んじゃう。楽しい。
序文、目次から真剣に読むのもいいし、イラストを中心に見ていくのも面白い。地球がこの先、どんな変化を起こしていくのかを追っていくだけでも充分に楽しめると思う。読み方や興味の持ち方はひとそれぞれなんだろう。
この本で出てきたいきものの完全図解って本もあるので、そのうち立ち読んでみたいと思う。(あ、こういうときに図書館を利用すればいいのか)
投稿者 chi : 2005年06月06日 00:40
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コメント
魚の、この顔、と言われて。
頭の中を「シーマン」が泳いでしまいました。
仕事中、まだ泳いでます。
どうしたものか。
投稿者 まるちか : 2005年06月06日 15:00
>まるちかさん
仕事ににゃりましたかニャ?w
シーマンは、確かに衝撃ではありますが。
あまぞんでけんさくしてみてくださいまし。こういうのを真剣に思いつくってーのはどうにゃのよって思っちゃうようにゃ顔をしておりますのよ。(コメント欄はリンクタグをはることができにゃかったのす…)
あまぞんで検索して、DVDが出ているのを初めて知りましたw。書籍しかチェックしてにゃかったですよー。
投稿者 chiにゃん : 2005年06月07日 01:32
そぅそぅ。
ニッチ。という概念が、非常に印象に残りました。
新しいニッチというのが生まれる可能性もあるんでないかしらというツッコミも持ちつつ…
投稿者 ち : 2005年06月07日 03:07