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2005年02月13日

本:ガリア戦記

カエサル 國原吉之助訳 (講談社学術文庫)

 ちまちまちまちま。
「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」(塩野七生 新潮文庫)と比較しながら。
 ちまちまちまちま。読み進めておりました。

 カエサルは物語を書こうとしたわけではないし、原本が現存するわけでもないし(訳者は本当に大変)、「史料」であるからして、読みやすいわけないんだけれども。それでも、物語をしっかり理解するには非常に役に立った。史料だけあって専門語の解説もある。その年その年、どこに行ったかという地理上の移動は、ローマ人の物語が1年ごとに図を付けているのでこちらもわかりやすい。一方で、ガリア戦記には人名の索引もある。「ガリア戦記」はあくまでガリア戦記なので、そのときのローマで何が起こっていたのか、ローマ(元老院)でカエサル自身がどのような立場に立たされていたのかなど、背景を知るには「ローマ人の物語」が必要になると思う(こちらは物語なので、筆者の私見もかなりはさまってくるのだと思うけれど)

 やぁ、時間はかかったし、言い回しに慣れなくてよく寝たしw,同時進行で違う本もいくつか読んでいたけれど。
 でも、面白かった。両方を読んでみた甲斐はあったと思う。ガリア戦記の解説では、訳者の考えも読めるので、塩野氏の描く物語と比較することも出来る。

 …さて、「内乱記」(カエサル)はどうするかなぁ。。。

投稿者 chi : 2005年02月13日 22:33

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コメント

ガリア戦記、内乱記・・・は読んでみようと思いつつ、
さてどこから読もうかと悩んでいます。
入門?で読むにはどれが1番いいでしょうかねぇ・・・

投稿者 namy : 2005年02月14日 17:55

おっしゃっているのは、カエサルが書いたものの中で、ということでしょうか。amazonでみたところ、ガリア戦記はこの他に岩波書店からもでているようですが、内乱記は講談社からだけのようです。で、ガリア戦記から内乱記に続いていく内容となっています。この2冊を読むだけだったら、どちらが先とか、あまり関係ないかもしれません。
カエサルが書いたものにこだわらないのであれば、塩野さんの本は、物語なので非常にわかりやすく、当時のローマの背景(ガリア戦記には書かれていない)も取り上げられているうえ、ガリア戦記の訳(おそらく塩野氏自身による)も随所に出てくるので、入門としてはおすすめです。(てゆか、他の本は知らないからなんとも)
ひとによっては、いきなりカエサルの著作に行っても大丈夫なのかも。ちょと冒頭を立ち読みしてみるのもよいかとー。戦術や戦時の建造物に興味が大きいならこっちがよいのかもです。

投稿者 chi : 2005年02月14日 20:36

お返事ありがとうございます。
塩野氏のは読みやすそうですね!図書館に借りに行ってみようと思います。カエサルの著書は立ち読みしてみようかな・・・

投稿者 namy : 2005年02月17日 10:16

「ローマ人の物語」は、カエサルが登場したあたりで、文庫だと既に8巻なのです。
こちらを読むなら、もっと前の方の「ハンニバル戦記」もなかなかに面白いですよー。
てゆか、なぜカエサルが元老院のやり方に反発したのか等、そのベースとなる行動は、
それまでのローマやその政治の流れを理解しておいた方が面白いと思うのですー。
(といってハメようとする(笑)

長いけど、読みやすいから、読み始めたらあっとゆーまですよー。

投稿者 chi : 2005年02月17日 12:00

気が向いたら、お名前に「@neko」をつけてみてくださいまし。




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