2006年06月16日
風邪。
風邪を引く。
そうすると、のどがいがらっぽくなる。このときはウイルスが体内で増殖中。インターフェロンが出て、粘膜が反応している。
次に熱が出てくる。NK細胞やマクロファージが働いてる。マクロファージからインターロイキン1が出て、脳視床下部にある発熱中枢を刺激して発熱。一方ではT細胞が増殖中。この過程に2〜3日かかるとか。
T細胞が分裂を始めると、インターロイキンやサイトカインやヒスタミンが分泌される。(サイトカインやヒスタミンは、刺激伝達物質で、くしゃみやはなが出たり、体がだるくなったりするモトになる)
サイトカインによってキラー T細胞が出てきて、ウイルスに感染している細胞を殺していく。
ちょうどそのころ、インターロイキンによって B細胞が活性化し、IgG を作るように変化する。
ウイルス感染から IgG が充分にできて、体が楽になってくるまで、一週間くらいかかるそうな。
要するに、風邪薬は症状を緩和するだけで、風邪そのものは自分の免疫で治すってーことですょ。
今読んでるのは、「免疫学個人授業(新潮文庫)」。
風邪を引いたらどうなるかという内容を読んだ直後に、自分が風邪を引いてしまったわけで、ぽやけた頭で何度かここを繰り返し読んだ。最近の二次感染を起こしたらこじれるのは同じなんだろうけれど、その辺は言及されていなかったり、ちょと昔の本だからか、抗ウイルス剤の話は出てこなかったり。
いやこれは風邪の本じゃないから、風邪についてはほんのちょっとしか触れてないわけだけれど。
自己と非自己の区別などなど、面白いことも満載だったりするのですょ。
それはさておき、さっさと治さないとなぁ。はやいとこ IgG に登場していただきたくー。
投稿者 chi : 2006年06月16日 21:54
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