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2005年02月01日

いちにち(ただの書き連ね)

 昨日、診療時間終了間際に来た、お年寄りゴールデン。貧血があるのと、過去に脾臓に腫瘤があったのとで(別の緊急手術中に発見。触れる状態ではなかったので飼い主と相談の上放置)、すっかりてっきり腹腔内出血かと思ったら違う。肺に大きな問題が〜。(ついでに、エコーが壊れているらしいことも判明した…)

 昨日保護されてきた事故ねこ。骨盤がごっきり折れている。全身状態の改善のための治療と飼い主探しを同時進行中。

 単なる迷子猫。どうみても純血種なのだけど、放浪が長いのか、たいへんな姿形に。長毛が巻き込んでいる小枝や葉っぱを取って、全身状態の改善のための治療中。かなり栄養状態が悪い。

 わんこのドック。採血もレントゲンも、うがうが言いつつもやらせてくれる、むちむちの柴。かわいいのだー。身体検査の合間にも外来が来て中断になってしまうので、そのたびにケージに戻していたら、そのたびに文句をおっしゃっていた。

 腸閉塞で手術したわんこの抜糸…ついでにお隣のねこさんが具合が悪いとのことで来院。お歳も召しておられるので、一般検査。その他必要と思われる検査をあれこれ。レントゲンでは、心臓が変位していて、ぱっと見では心臓が行方不明なんて珍しい像になっていた。んでもって入院。

 …てのが午前中の仕事。あまり話題にならないような、「いつもの診療」てのも合間に入る。
 なんだか朝から採血しまくりのレントゲン撮りまくりな印象。気がついたら12時をすっかり回っていた。

 午後の手術。乳腺腫瘍と骨髄穿刺(別の理由)。麻酔をかけるならついでにスケーリングもお願いします。10歳越えてきて、生まれて初めてのスケーリングです。てなことで。
 何年も前に別の病院で乳腺腫瘍で手術している。残った乳腺部に、腫瘤が現れた。再発というのだろうけど、病理学的に見ると全然別の腫瘍の可能性もある。切除して病理検査へ。骨髄は以前から気になっている血球の問題。麻酔をかけるならということで多分これはついでなのではないかと思う。スケーリングもそうなのだけど、これはもうがっしりどっしりした歯石がいて、気が遠くなるような感じ。結局2時間近くかかって終了。
 なぜ「ついでに」が多いかというと、心臓疾患を患っている子だから、おうちのひともなかなかスケーリングなどに踏み切れなかったのだった。それが腫瘍が出来てしまったから、これは取らねばなるまいということで。

 そのまま3時を過ぎてて午後の診療。数が多くなくて幸い。
 手術で取った腫瘤つき乳腺をホルマリン漬けにして検査センターに出さねばと荷造り。骨髄はそれはそれで標本を作製。午前中に採血した子たちの血液塗抹で見てないものを整理、ドックのわんこの検査結果を整理、入院してるそれぞれの子たちにした検査の結果を整理、おうちのひとがやってきた場合には説明、退院の子たちの退院セット(笑)作成、説明…などなど、診療以外で時間が過ぎていく。
 
 診療時間終了間際の、ほぼ一段落したころ、おとしよりねこさんが来院。呼吸がものすごく悪い。血管確保して検査して…と、診察台に乗っかってる子のサイズは違うけれど昨日とやってることが変わらない。あぁ、助かるのかなぁ。長らく診てる子が弱っていくのを見るのはつらいものがある。

 なんだかんだでそんないちにち。お腹を壊してる間もなく(笑)
 問題は、似たような問題を抱えた子や、似たような姿形の子が複数いると、あたふたしているときにはだれがだれだったかパッと思い出せなかったり、検査結果の記憶が交錯しちゃったりすることがあること。
 やることがいっぱいでも、院長に急かされても、待合室が患者であふれてても、仕事するときは順番に落ち着いてやらなくちゃー。

投稿者 chi : 2005年02月01日 23:16

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コメント

おお。

気が遠くなりそうに長い(われながらw

投稿者 chi : 2005年02月02日 00:04

気が向いたら、お名前に「@neko」をつけてみてくださいまし。




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