本:あなたにもわかる相対性理論
2月 5th, 2010
著者の本は初めて。軽い読み物を探していて、たまたま手に取った。
茂木さんが、どれだけ科学を愛し、アインシュタインに入れ込んでいるか。相対性理論よりも先に、それがよくわかる構成(笑)。
序盤は、アインシュタインの生い立ちやひととなりにも充分に触れていて、アインシュタイン力というものを 10にわけて茂木さんなりの解説が入る。当時の科学の常識を覆したアインシュタインの理論が、科学の視点からも思想の視点からもどれだけすごいのかということが読みやすく語られている。
後半は、これは本当にわかりやすい相対性理論の解説になる。巻末にはアインシュタインの第二論文の全訳が解説付きで載っていて、これがまたわかった気にさせてくれる。
あの有名な、シンプルな方程式がどのようにうまれたか、そしてその理論がどんだけ素晴らしいかってことに、改めて触れることができる。
タイトルと内容が若干ズレている気がしなくもないけれど、そんなに難しくなく楽しく読めて、読み物としても最適。
科学の持つ、哲学だったりロマンだったり(茂木さん曰く)ロックンロールだったりする側面も感じられて、満足。