本:くらやみの速さはどれくらい
5月 30th, 2011
エリザベス・ムーン(ハヤカワ文庫 SF)
ネビュラ賞受賞作。
帯の謳い文句はなにか違う。という印象。
職場の片隅にある「碑文谷文庫」にあった一冊。
(職場スタッフが持ち寄った本が並んでいる棚を
職場の住所からそう呼んでいる。
てゆか、張り紙がしてあったw)
自閉症の治療法が確立されている近未来。
治療法が確立する前に成長してしまったという理由で、
幼いころに完全な治療を受けられなかった主人公。
同じ障害を抱えているひとたちで
構成されているセクションで働いている。
普通に社会生活を営んでいるが、
新しく開発された、
まだ実験段階の、成人に適用できる治療法を受けるよう、
上司に強制される。
主に主人公の一人称で語られる。
障害を持っていることでの悩み
正常(”ノーマル”)への気持ち
まわりのひとたちとの関わり
ストレスへの対処
彼に見えるパターン 思考 …
何度か読んでみても、また新しい発見があるように思う。
あなたが癒される覚悟ができたとき
あなたのすべての病が癒される準備ができるのです。
このことばが、とてもとても印象に残ったので、
書き残しておこうと思ったのだった。
くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4) エリザベス・ムーン 小尾 芙佐 早川書房 2008-12-10 by G-Tools |